2022年9月12日
国内外の貧困、児童問題、事件をテーマに、第一線で活躍されているノンフィクション作家・石井光太氏の講演会のご案内です。
現在、日本では、国民の7人に1人が相対的貧困状態にあるというデータがありますが、日本の貧困は見えづらいという現実に加え、なかなか貧困の状態に置かれている人たちとの関りもなく、児童虐待など、痛ましい事件を耳にするたび、なぜそのようなことになってしまったのか、そういった状況に置かれている子供たちや家族は、どのような思いで、どのような暮らしをしているのか、その詳細を知る機会はなかなかありません。
石井先生の著書『格差と分断の地図』の中では、10代半ばになっても、お箸が使えず、夕飯はお菓子やコーラで済ませ、おでんを出しても、どう食べればよいかわからない少年たちが多数いることが描かれていますが、生まれた階層によって、社会で生きていくための土台が築かれず、そのことで一生が左右され、幸せに生きられない人たちがいるという現実。
そんな現実を前に、私たちは何ができるのか。
まずは、彼らについて「知る」ところから始めてみようと思い、企画しました。
最新刊『ルポ 誰が国語力を殺すのか』では、貧困の連鎖から抜け出せないの大きな問題の一つは、「国語力」にあると指摘されています。今回は、最新刊のテーマも交えつつ、子供の貧困、日本の貧困のリアルについて、お話しいただく予定です。
「子供の貧困、日本の貧困のリアル ー分断社会の中で生きる―」
実施日時:10/7(金)15時半〜17時
実施場所:R0506(調整中)
参加費:会場参加 2000円・後日配信 1500円
定員:会場参加 30名・動画配信は人数上限なし
申し込み方法:開催前日までにフォームに申し込みをお願いします。
外部ナビゲーター プロフィール
石井 光太/(いしい こうた)
1977(昭和52)年、東京生まれ。国内外の貧困、児童問題、事件、歴史などをテーマに取材、執筆活動を行なっている。ノンフィクション作品に『絶対貧困』『遺体』『浮浪児1945-』『「鬼畜」の家』『43回の殺意』(以上、新潮社)、『物乞う仏陀』『神の棄てた裸体』『本当の貧困の話をしよう』(以上、文藝春秋社)、『人生の歩きかた図鑑』(日本実業出版社)、『虐待された少年はなぜ、事件を起こしたのか』(平凡社)、『育てられない母親たち』(祥伝社)『こどもホスピスの奇跡』(新潮社)『近親殺人』(新潮社)、『格差と分断の社会地図』(日本実業出版社)、『ヤクザ・チルドレン』(大洋図書)『ルポ 誰が国語力を殺すのか』(文藝春秋)など多数。また、小説や児童書も手掛けている。
▼石井光太氏HP
https://www.kotaism.com/
保護者ナビゲーター プロフィール
坂口 佑果/さかぐち ゆか
出版社で、著者の講演会やオンラインコンテンツをプロデュースする仕事をしています。都内から軽井沢へ移住して約3年。環境、生活リズムが変わったことで、SDGsへの関心が高まり、何かできないかと思い、企画。今後も、SDGs関連の講演会や上映会などを、継続的に企画したいと考えています。
スタッフと在籍保護者有志による裏風越運営サポーターです。