7/9（火）13時〜アート・ピクニック＠リヒター・ラウム

離山通りに「リヒター・ラウム」をオープンして、もうすぐ1年になります。
現代美術を牽引してきたアーティスト、ゲルハルト・リヒターのアトリエを模したスペースとして少しずつ認知され、最近では世界各地からお客様をお迎えするようになりました。

そうした美術ファンの方々との出会いはとても楽しいですが、わたしたちがもしかするとそれ以上に楽しんでいるのが、風越学園の子どもたちとの鑑賞会です。
昨春と今春、卒業を控えた9年生とともに、じっくり作品を見て語り合う機会を得ました。
現代アートとは、リヒターとは…… そんな知識や情報はいっさいなしに、作品と直に向き合い、感じた何かを自分の言葉で表し、それを仲間と分かち合おうとする子どもたち。その姿に心を動かされると同時に、わたしたちが思いもよらない見方や感想を聞くことができて目が開かれる思いでした。そうした語り合いの時間の豊かさは、縁あってこの風越という場所で出会い、人生の一部を共にしているのだという幸せな感慨と、そのままつながっている気がします。

これまでは、作品をそれぞれにじっくり味わっていただきたいと考え、とくに鑑賞会などを設けることはありませんでしたが、ぜひ風越のおとなのみなさんとも、そうした豊かなひとときを過ごせたらと願い、裏風越として企画してみました。
今回はビルケナウというテーマ性の高い展示なので、和光清による解説も交えながら、じっくり、ゆったり、おしゃべりできたらと思います。
どのようにしてこの場所ができたのか、リヒター愛に満ちたトークも聴けそうです。　

アートはふだん見ないなぁという方も、リピーターの方も、日常から少し離れた時間を過ごしにいらっしゃいませんか。